さて私に勝算はあったのかと言いますと、あったんだなぁ。
あのですね、うつぼには皮と身の間に厚いコラーゲンの層があるんです。
全身、ミミガーみたいな感じで良質なコラーゲンで覆われています。
こいつを煮出して、煮こごりにして食べてやろうというのが私の計算。
ちなみにコラーゲンって美容と健康に必須の栄養素です。
人間の身体にもコラーゲン繊維がたっぷりあって、ものとものとを接着し弾力層となる大事な要素。
肌であれば、ツヤ・ハリを作り、シワを無くします。
骨であれば、骨粗しょう症を予防します。
筋肉であれば、肉と骨と筋肉をつなぎ、それぞれ違う素材を円滑に動かす役割があります。
そして脳であれば、血管および脳内血管の柔軟性を高め、血流を良くします。
ということは血液疾患にも予防になるんだね。
全身くまなくコラーゲンが接着剤と弾力剤となって、身体をスムーズに動かしてくれる大事な繊維となります。
これが、年取るとコラーゲン無くなっちゃうんだわね。
それを補うのは食べて摂取するのが一番早いです。
これね、今、コラーゲンのサプリとかいろいろ出ているけれど、食品から摂取するのが一番効率が良いです。
サプリなど粉になったものは、体内吸収が悪く、役に立ちません。
鶏、豚のすじ肉や、鮭やマグロの皮など、そういったところにあるコラーゲンを摂取するのが一番、吸収率が高い。
でもさ、こういう部位ってみんな捨てちゃうじゃんね。
捨てちゃうところに大事なものがあるって、なんか人間の人生の縮図みたいで私はロマンを感じちゃうんだなぁ。
さて、うつぼです。
うつぼは栄養食、精のつく食品と言われています。
締めてもなかなか死なない横溢な生命力があります。
これを出汁、スープにしていただきます。
１、腹を割って内臓を取り出します
血合いの血の塊がクサミのもとになるので、歯ブラシで丁寧に取り除きます。
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２、表面を塩もみしてクサミ、ヌメリを取ります
３、背開きにして３枚に卸します
４、一口大に切って、生姜、酒、月桂樹の葉を入れて水から煮ます。
５、沸騰したらミジョテ（ふつふつと）で煮込みます
だいたい２時間弱ほど煮込むとホロホロになっています。
スープの味見をすると、唇がもうねちょねちょとします。
うん、上品な味。白身の脂だ。
６、これに、さつまいも、大根、人参、玉ねぎ、にんにくをざく切りにして一緒に煮込みます
うつぼからはコラーゲン、野菜からは抗酸化作用を持つ栄養素。
うつぼ野菜スープの出来上がり。
冷まして冷蔵庫に入れたら、煮こごり料理になります。
う～ん、ねちょねちょ。
こちらを小分けして冷蔵庫に入れて、私は朝食で食べています。
勝手な勝敗をつけてあれですが、フレッシュライフからの挑戦状「うつぼ」を美味しく調理出来ました。
魚類のコラーゲンは吸収率が肉類より良いとされます。
うつぼ野菜スープを冷蔵庫からレンジでチンして、塩をひとつまみ。
これだけで、素晴らしい出汁の効いた健康スープを食べられます。
スープ、最高。
ゼラチン質で濃くて上品で美味い。
恵那市の皆さん、うつぼ見たら買いですよ！
高知で食べたうつぼのたたき。美味いよ。値段も手頃だった。
うつぼをさばくのはイヤ、という方はこれ。見てみて。
